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執筆者の写真Yuki Yoshio

サクソフォンデュオの共演!に出演します


みてください、この豪華な出演者陣…積極的な委嘱活動と独自のレパートリーを持ちながら演奏活動を続けている上原さん。この難曲続きのコンサート、「大変です〜」とか言いながらスラスラ何でも吹いている。。

小澤さんは言わずもがな世界最高峰のアドルフサックス国際サクソフォンコンクール2位入賞という超快挙を成し遂げられたお方。この前のリハ時では初対面の4名のアンサンブルを見事にまとめ上げ、確たる方針を一瞬で示していた…。そしてもとより有り余る能力のみならず、フランス留学の経験値が半端じゃなく、芯から凄みを感じた。

そして我らがTSO団長であり、モテドロサクソフォンアンサンブルとしても活動中、ぶっ飛びキャラなのにブチ上がり音圧に超美音、歌頭さん。彼の音があればもうベースラインの全てが数段上がる。つよい。

ワケの分からんメンツの中にこの私入ってるのすごくないですか?って言うくらい素晴らしい方々との演奏です。実は自分めっちゃ上手いって思えそう。

上原さんとのリハーサルも大変刺激的で楽しいし、サクソフォンデュオ曲としては難関の1つである旭井さんのソナタ、この前のリハーサルで通した感想、だいぶん安心して吹けるようになりましたね、だった。すごいことだと思う。

この中のメンバーで吉尾は何が出来る人なんだろうってマジで思うけど多分考えすぎると普通に楽器辞めるくらいのレベルなので、あまり考えすぎずに自分も自分のできることをしっかりこなして準備していきたい。


吉尾的曲目解説。

ベルノーのソプラノサクソフォンとバリトンサクソフォンのためのソナタは私も過去にニコちゃんと一緒に演奏したが、大変晦渋な楽曲でとても難しいが、楽器2本だけとは思えないほどの構成感の高さ、そしてどっぷりと「音楽」の表現に浸ることが出来る力作だと思う。今回は時間の関係で抜粋らしいが、逆に抜粋であるゆえに聴きやすさも感じられるかもしれない。

旭井翔一さんは私はお会いしたことはないが、サクソフォンのための素晴らしい作品をいくつも書いている、我々サクソフォン奏者にとってとてもありがたい作曲家の1人だ。

以前よりその独自性のあるスタイルの音楽には興味を持っていたが、今回ついに演奏する機会を得た。デュオ・ソナタはソプラノサクソフォンとテナーサクソフォンのために書かれた3楽章から構成される作品で、第1楽章においては16分の14拍子(!?)を基調としたソナタ形式の音楽、第2楽章は息の音を巧みにコントロールする三部形式の音楽。そして3楽章は緊張感のある序奏を経て、ロクリア旋法と独自の音階(?)を織り交ぜた、プログレッシブ・ロックのような音像が嵐のように吹き荒れる。

増井哲太郎さんは、上原さんが彼のピアノ三重奏曲を聴いた時に度肝を抜かれ、絶対に彼に曲を書いてもらいたい!と思って直談判したようだ。今回が2作品目になるのかな?違ったらごめんなさい。一作目はピアノとソプラノサクソフォンのための作品で、上原さん自身の演奏がYouTubeにアップされている。

今回のデュオ作品のタイトルは…ドーナツがなんとか…みたいなタイトルだった気がする。すでに面白い…うわ〜普通に聴衆として参加したい。。

最後に4名でレギス・カンポというフランスの作曲家のTintamarreという作品を演奏する。

これまた非常にポップな響きのする楽曲…なのだが吹いてみるととんでもなく難しく、なんで周りの人たちこんな楽々吹いているんだろう…と本心から疑問が湧いていたが、自分もなんとか血眼になりさらっております(ため息)

4つの楽章からなっていて、この楽曲はビスビグリャンドといって同じ高さの音を違う運指で演奏するという奏法の効果が巧みに用いられている。

他にもスラップしたりポルタメントしたり色々しているけれども、シンプルに4本のサクソフォンで演奏する響きにこれほど新しいものがあったんだな、ということを再確認できる内容の楽曲のように思う。おそらく日本で初めて演奏されると思うけれど、もう数年もすれば多くのカルテットが演奏していくのではないかなとも思う。


現代音楽続きのコンサートだが、一時間もすれば終わってしまう小さなコンサート。

さらっと開催します、と宣言するものの、こうして素晴らしい方が揃って、しかも意欲的なプログラムのコンサートって、開催自体がある程度希少性がある気もしている。私としてもぜひこのコンサートを面白がって欲しいなという気持ちもあり、久しぶりにブログを書いた次第。というか普段からブログ書け…。

コンサートのご予約はこちらのページからアクセスが可能。もちろん出演者に直接ご連絡も歓迎!月曜日夜、ちょっと今まで知らなかった音楽の世界、のぞきに来ませんか。



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