top of page
執筆者の写真Yuki Yoshio

人が見ていなければ


^^^^

正直自分だって油断すればそうなるな、と強く思う。

もちろん世の中の全てのことが綺麗事だけで成り立つとも思わない。

自分の邪な気持ちというのも少なからずあるのも致し方ないと思う。ただそれと最低限うまく付き合ってやるべきことに向き合えるのが大人なんだと信じている。

^^^^



めちゃくちゃお恥ずかしい自白をするが、結構私は(も?)携帯依存症のような傾向があると思う。特に携帯電話にTonal Tunerのような超便利アプリが導入されてからは、練習の有用なツールとしてiPhoneやスマートフォンが身近にあるような生活というのは何年も続いていたと思う。

私はデータ楽譜に関しての考え方は基本的に大賛成で、どんどん使っていけばいいと思っている。譜めくりも楽だし、印刷の多いものは準備にそれだけで時間がかかる。

軽量だし、他の人のパートを演奏しなきゃとかなってもすぐにできるし、書き込みもレイヤー化できる。あまりにも便利だなと常々思う。

が、今後はしばらく、(もうハッキリ言い切っちゃおうと思うが)練習にダントツで時間をかけないといけない楽曲に関しては紙媒体で練習・演奏しようと思っている。あわよくば暗譜で演奏も続けていきたいのだが、使うとしても紙。

合奏系・室内楽ものはちょっとケースバイケースだが、こちらはデータを利用することが多いと思う。


正直、1日あたりでも長時間の練習が必要な楽曲は機械上で練習していても、お恥ずかしながら私は集中が持たない。休憩を挟んだとしても、だ。あらゆるアプリの通知の有無に関わらず、完全に脳みそが音楽にいくことを阻害しているように思う。

最近私はいくつかのことを継続して行うことに成功していて、これ自体本当に自分としては奇跡のようなことなのだけれども、主な要員の一つにマルチタスクを排除した、ということはあると考えている。

携帯電話を触らない、他のことを思い出しても一旦置いておき、ちゃんと一つ一つ終わらせる…のように。あと動画見ながらさらわないとか。笑こんなこと書いてたら仕事無くなりそうだ。


ここから考えることは、せいぜい自分自身ができるマルチタスクというのは、①本当にやるべきメインの課題と②メイン課題に向き合うための環境にし続けること

の2点なのではないかなと考える。


特にクリエイティブ関連の仕事をしなければならない自分にとって、締め切りや完成を判断することすら非常に難しいところだが、結局その判断の助けも「集中」ということがあってこそだろう。そしてその集中の環境は自分で作るしかないのだ。


時間は有限。自分が若ければ若いほど時間は無限にある、というか、何かをすることに限りがあるということを全く考えられない。無理もない話だとは思う。正直、自分の「ああしておけばよかったな」を解決できずにいくつ放置してきただろうか。いくらやりたいこと向き合わないといけないことがあったって、人間一人に出来ることなんて悲しいくらい少ないのだ。

だからこそ、何か一つやると決めたこと、1時間の練習時間が与えられたら、その時間はそれだけをやる、ということに集中したいのだ。それが出来るというのがどれだけ貴重で尊いことか。


まあでも、つまるところ音楽の仕事というのは、その準備の時間が膨大だろうと一瞬だろうと、最終的に人の前で発表するということは変わらない。そしてその場で起こることが本気の演奏ではない、ということを証明することは誰もできないのだ。その悪魔の証明を盾にして準備を疎かにすることはいくらでも出来ると思う。

自分だって本当に100%の力を入れて準備してきました、なんて自信を持てる本番なんて一度もない。本当に恥ずかしいがただの1つもないと思う。しょうもない甘えがいつもどこかにあって、その詰めの甘さが綻びを作っていると思う。

練習もそう。大学のような場所を出て、一人でさらっていると、やっぱりたまには「人が見てないから」っていって向き合わずに休んでしまう時、ぶっちゃけある。

ただ、もうほんと 休む・サボる理由にそれ使うのやめようぜ自分、って思う。いい大人やし。

別に今までもワイは「どれだけ本気で準備してきたのかなんて誰も証明できないし、本番で演奏したものをそのまま受け取ってね」みたいな気持ちで演奏したつもりは一切ないし、今後本当にそんなことを思って演奏しようと思った時には楽器なんて演奏なんてやめてやるってマジで思ってるけど、でもやっぱり確かに辛い時はある。そういう時は経験上やっぱり無理はしない方がいい。でもさやっぱり建設的作戦的に休息も作って、本質的に自分らが望んでいる境地に少しでも近づけるような時間の使い方、人生の進み方したいなと思う。


6月。また年末むけて予定に悩殺されるシーズンに入ってきた。

大人として節度あるバランスの良い生活、していきたい。

閲覧数:13回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page