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執筆者の写真Yuki Yoshio

第3回吉尾悠希門下発表会


青二才が門下なんてたいそうな…と業界の各人々に怒られそうだが、私の元に学びたいと来てくれた人たちの前でそんな謙遜などしてがっかりされるわけにもいかない。


私は!人生初!バリトンサックスでソロを吹いた!初めて吹く曲としては背伸びどころではない大曲。まあそれ相応にできないままのことはたくさんあったけれど、挑戦できたことにものすごい大きな意義を感じているし、なによりもバリトンサックスで今まで持っていたなんとなくの疑問を1つ吹き飛ばすくらいの大きな経験を得ることができた気がしている。これ学生の時にやっとけばよかった〜!!!!!音大生教えるようになったら絶対4種類ともソロ吹かせよう2,3曲ずつは‼︎


C5キーのついていないバリトンサックスの高音域の演奏は至難どころではなかった。

正直フラジオなんかに苦手意識なんて無かった自分だったが、この楽器に関しては全く違った。なにせツボが無い。テューバの友達が「ツボの無い音」なんて表現しているのを聞いて、そんな音があるものなのか!?なんて思ったりしたものだったが、バリトンサックスも充分ツボのない音、ある。と思った。笑 まあ見つけられてないだけだろうけれども。


1番のびっくりごとは、バリトンサックスの弱奏の響きは、「バリトンサックスの中で止まる」ということだろう。

たまーに音が聞こえないというツッコミを周りから受けることがあったんだけれども、音が小さいんじゃなくてやっぱり響ききっていなかったのだろう、ということだと思う。まだちゃんとわからないけれど。


人に向けて吹いていかないとわからない感覚ではあった。

やっぱりどんどん人前で吹いていくということはやっていくべきなのだろうな、と改めて強く思った。


生徒たちの演奏を聴くと、自分自身が改めて音楽表現というものに対し何に尊びを持っているのか、それを曖昧にながら再確認するような気持ちに陥ってきた。

しかし私はその曖昧な感覚の表現を心の底から信じているし、正解あるいは不正解という尺度とは全く次元の違うところにこそ芸術活動(演奏あるいは聴取)の法悦が存在すると信じている。

一人の表現者としても、それぞれの演奏者の指導者としても、より豊かな芸術の時間を作っていけるようこれからも尽力していきたい。

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