巷で、音楽の演奏において、その演奏のために利用する楽譜は紙が良いのか、電子楽譜が良いのか、という話題が湧き上がっている。
まあ、電子楽譜はトラブル起きたらヤバいよね、だから私は紙だけだわ~~~みたいなお話を見て、の記事である。私はどちらでもいいと思う。
前述の通り私は結構この話題に対して冷静というか、かなり適当な感覚を持っていて、専ら書き込みの多いものや譜めくりの簡単なもの、あるいは紙媒体でしか供給されていない楽曲は紙の楽譜を、逆にデータのみの供給のものや譜めくりの困難な楽譜は電子楽譜を利用する。
おのずとエチュードやピアノの楽譜なんかは電子楽譜寄りの傾向となり、サクソフォンの古い楽曲などは紙の傾向が多くなる。くらいしかない。
それくらいアバウトだ。そこの切り替えを無理やり100:0にしない事がトラブルを起こさないコツなのかな、と自分で文章を書いていて思う。
とはいえ、電子楽譜利用時の端末やアプリケーションに関しては気を払った方が良いかもしれない。
私の環境ではiPad(10インチ、これミソ)とPiascoreの組み合わせで使っているが、野外本番を含め今のところ落ちたりということは無かった。他のアプリでは危ないことはあった。
iPadであればたぶん12.9インチくらい画面の大きいもので使おうとすると、多少ではあるが熱停止のリスクも上がるのではと思う。あるいは安全的に少し不安が起きる可能性もあるが、タブレットを覆うカバーは外しておくなど、機械が排熱しやすい状態を作るのは1つ大切なことだと思う。
ちなみに楽譜研究における大きな味方であるNkodaは、譜めくりペダルに対応し書き込みも可能だが、本番利用はちょっと安心しきれない(1度やってみたがちょっとヒヤヒヤした)。
まああとは楽譜を見なくても平気なくらいさらっておくことと、電子楽譜利用時に当日トラブルが怖ければ紙を用意しておこう、くらいのものだろう。
アナログあるいはローテクな方法というものは我々の動きに対し本質的に柔軟な対応が可能だ。あたりまえだが。
ハイテク機械は基本的に「人間が機械に合わせていく」もの。全てに対して思い通りの動作を期待することがそもそも間違っている。
答えの出ない分野の質問であるので多くは書かないが、語弊を恐れず言えば楽譜から離れたところで音楽できる人が強いよね、となる。がんばらねば…
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