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執筆者の写真Yuki Yoshio

音楽家としての

2023年も終わりに向かっているが、今ひとつ今年は私の中で、音楽家としての活動が満足しきれなかった年なのではないかなと振り返って思っている。

もちろん自分自身の積極性の甘さがその原因の大部分でもあるのだが、それと同時に30代を手前にして自分自身の行動に迷いを感じたのも正直な所だと思う。


確かに音楽大学の時代等、前に比べたら自分自身の技術もついてきたし、自分自身のやりたい音楽に対しての実現というものもひとまずは叶ってきたという実感もある。

これからもコンクールがあれば挑戦しようと思うし、さまざまなオーディションにも参加できる限りはしていきたいと思うが、それが全て、という感覚でも無くなってきた。あればありがたいし信用度が上がりやすい、くらいのもので、それがなくとも自分自身の感覚自体を信じられるようになった気がしている。

一歩間違えれば…というか、この記事を書きながら自分自身の傲慢を改めて自覚もしているのだが、正直自分の感覚と乖離した言葉をブログに書き繕う方が気持ちが悪い感じもしている。純粋に「次に何ができるようになりたいのか」「次に何を成し遂げたいのか」しっかり自分で探して、それを見つけたらそこに向かう、というスタンスの方がどう考えても健康的だ。


しかし、同時にそれをしばらくの間はっきりと見つけられていない自分に焦りを感じている節もある。これから先、学びが無くなり、権威主義的な立場を取る、実力のない音楽家に成り下がっていくことは最も避けたい。そういうふうになってしまうのならば音楽の仕事などやらない方がいい、というか、やりたくない。し、自分自身が死ぬ時に向かって自己肯定感を下げる一方になってしまう。


あるある程度、大人としての年齢、立場になってきて、理想を追うことから現実を見る、というところに考え方が移行してきた部分もあると思う。そういった自分にしっかりと折り合いがつけられる判断を見つけられるようにしたいと思う。

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