3年生を送る
- Yuki Yoshio
- 3月12日
- 読了時間: 3分

今日は指導先学校にて3年生を送る会を行った。三送会というやつ。卒業生も来てくれた。
在校生は《ディズニーランド・セレブレーション》を上級生に送った。とても良くできたメドレーで、演奏していて楽しい楽曲の一つなんじゃないかなと思いつつも、打楽器の人数がもっと欲しかったりとか色々思うことは結局出てくる。新入生たくさん入ってくるといいな。
上級生たちを交えて演奏したのは、私がこの学校を教え始めてからの伝統レパートリー(いつの間に…)になっている《優しいあの子》、《Paradise has no border》。どちらの曲も、いつも通りだけれど、今まで通りではない特別な響きが鳴っていたように思う。
私がこの学校に初めて訪れたのはいつだったか調べてみたら2020年度の1月からだったので、もう5年目か…確かに卒業生を3回も送り出している。すごいな。今回で4回目の送り出しだ。
こうして密に地域学校と演奏者が長く関わる機会というのは、実はありそうでそうそうない。
多くの学校は年に2-3回、あるいは月に1-2回程度のレッスンという中で、この学校は指揮をも受け持つバンドなのでシーズン中はかなり多くの時間を共に生徒と過ごした。
それでも、音楽って、演奏ってもっと面白いってことをもっとたくさん伝えたかったなあ、と、卒業と共に去っていった生徒たちのことを思い出すたびに強く思う。
結局いまの状況をもっと大切に、より多くのことを伝えられるよう努力していくしか無いんだとも思うけれど。日々のことに本当に必死になっちゃうけれど、もっと生徒と話すこと、一緒に悩むこと、していきたいし、していかないといけないなと思う。ひとまず在校生たちは月末のコンサート頑張ろう。
これから大人になる生徒たちよ、まずは、別にワイのことなんてすぐに忘れてしまって全く構わない。なんでかって、ワイも皆のことはいつか忘れちゃうと思うから。ごめんね。悲しいけどね。
でも、正直自分が学校いた時の同級生や先輩、後輩って半分も覚えてない気がするから、ごめんけど、そういうもんなんだと思う。一つ一つの思い出は本当に大切なものばかりなのに、記憶ってのは本当に頼りないもので、時間が経てば砂のように自分の手からサラサラと落ちていってしまう。
でも、本当に気持ちのこもった生活を過ごしていたのなら、きっとその時に感じた嬉しさや悲しさの気持ちは絶対に忘れないと思う。これは自分も忘れていないから。
その気持ちの方が、これからの人生を生きていく上でよっぽど大切で、その経験は誰にも侵されない自分を形作ってくれるはずだ。
これからは、あの部活で頑張ったって気持ち、あの時悩んで乗り越えたっていう経験、怒られたこと、自分たちで悟ったこと、そういう一つ一つの経験の積み重ねを糧として、幸せに生きてくれたらいいなと思う。自分と自分の大切な人を守れるくらいの強ささえ持てれば、別に活躍するとか、キラキラした人生なんていらないと断言できる。どこぞのテーマパークで「心のコンパスを」って言葉をテーマにしたアトラクションがあるけど、本当にその通りで自分の価値観に基づいた自分の幸せってのを探すのが大事。
まあええか。楽器吹いてないとこまでレッスンしてくれるなって話ではある。ごめん。
とかく、引退式の時も言ったけど、これまでの卒業生たちが今の基盤を作ってくれたと思う。この学校の吹奏楽部はこれから絶対盛り上がるはず。だし、自分がいる限りはどんどん盛り上げていく。みんなにとって自慢できる吹奏楽部にしていけるように、顧問の先生方と協力して頑張っていきます!
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