愚か物
- Yuki Yoshio
- 2月6日
- 読了時間: 1分
自分のちっっっっぽけな才能を信じてくれた数少ない大人が、この世を去った。
私が今、唯一持っている1位のプロフィールである、ナゴヤサクソフォンコンクールを作り上げて下さった方だった。
本当に自分は愚かで、東京サクソフォーンオーケストラで共演の機会があったにも関わらず、話しかけてくれたにも関わらず、その時は自分に自信を全く持っておらず、ごく簡単なご挨拶しかしなかった。出来なかったんじゃない、愚かな自分は「しなかった」のだ。
自分が斜に構えていたから打ち上げなんかにも参加していなかった。なんて自分は薄情なんだろう。
とんでもなく美しい音の持ち主だった。びっくりした記憶がある。こんな音を出す人がいるのかと。
自分の心の支えを1つ、失ってしまった気持ちだ。
当人に聞かれたら勝手に寄りかかるなよ、とも言われてしまうかもしれないが。
人の気持ちを無碍にしないで生きていかなきゃな、と思う。多くの人に支えられているのだから。
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