テナーMP新調 TP4というものきついて
- Yuki Yoshio
- 9月12日
- 読了時間: 2分
ここしばらく色々なマウスピースに手を出していたが、いったんこれで自分を納得させようと決めて買ったマウスピースだ。TP4。バンドレンのマウスピースとしては最も新しい部類のものになる。
もとはテナーではT20というマウスピースをずっと利用していたが、これは私の楽器にはあまりにも音程が高く、使いこなしにいつも難しさを感じていた(ネックコルクの半分も挿せないという状態でずっと演奏していた)。
私はプロファイルというマウスピースがソプラノ、アルト用に発売されてすぐに飛びつき、そのままずっと愛用していたが、どれも基本モデルは自分にとって多少開きが狭く、詰まりをどうしても感じながら演奏するものとなっていた。
それでもアルトとか普段からよく吹くような楽器ならどうにかなるけれど、ソプラノやテナーのような、アルトほどは吹かない楽器となるとどうしで詰まり感を感じてしまい、ゼロではない微細なストレスと付き合いながらいい音を探すというようなことになっていく。
特に今回、購入物こそTP4としたが最後までT20と選択をかなり迷っていた。T20は多少の音の開きがあるが、それをカバーするほどの出音の美しさがある。
対してTP4は、T20の美しさを忘れないような音色の方向性を持っていても、「コントロール」とか「抑制」といった内容に意識が向きすぎるマウスピースのように思ったのだ。
複数本から選ぶことが出来たので、なるべくフレッシュさと、音の開きや飛び方の部分でストレスの無さそうな個体を探し出すことは出来たが、やっぱり家に帰って吹くと、先に書いたような心配事っていうのは少しずつ残るような「製品」なのだろうなと思ったのであった。
他のプロファイルシリーズが3から始まっているのに、テナーだけ4からスタートしているのにはそれ相応の理由があるのだろう。いや。私は関係者じゃないので一切そのあたりの事情は分からないが。
それでもここ数年の中でセルマーコンセプトに負けない意欲的なマウスピースだ。私はバンドレンマウスピースの大ファンなので、これは積極的に使いこんでいい音をたくさん出せるように研究していきたいものである。


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